歴代君主の「秦の天下統一」への貢献度
先に始皇帝の覇業について私見を述べてみましたが、より具体的に、歴代君主の「統一」への貢献度を数字で表してみるとどうなるか?
以前戯れに考えてみたものなのですが、意見の参考として、少し述べてみようかと思います。
なお、貢献度の高い順に寸評と共に並べていますが、今回は「統一への貢献」が主題ですので、その基礎条件たる「商鞅の変法」以降の君主に限定しています。
また、仮にトータルで100になるように割り振ってはいますが、個々の数字については、5刻みで感覚的にやったものなので、精査すれば変動の余地は多々あるかと思います。
〇孝公(45)
商鞅を登用して変法を断行し、統一への基礎条件ともいうべき「土台」を確立した功は間違いなく一等。また、どんな軋轢が起ころうとも死ぬまでぶれなかった点も見事。
〇始皇帝(25)
最強国家・秦を受け継いだとは言え、様々なしがらみを断ち、断固たる意志で実際に統一を果たした功績は大。
〇昭襄王(20)
白起を起用し老大国・楚と新興軍事国家・趙に痛撃を与え、事実上七雄の勝負付けを終えた点を評価。
〇恵文王(5)
商鞅を嫌い一族共々皆殺しにしても、変法そのものには手を付けなかった。その割切りは非凡。
〇武王ら他の君主達(5)
それぞれ領土を広げ、秦の優勢を保持し続けた。
ちなみに、ここでは君主限定の評価としたため、臣下の功はその君主に帰属させていますが、もし個人名で述べれば…