文和春秋

主に歴史や本についての徒然語り

室町時代

「室町幕府衰亡の立役者」としての義教

室町幕府衰亡の原因というと、8代将軍・義政の無気力や無為無策が応仁の乱を招き云々、といった話になる事が少なくないと思います。 しかし問題の大元を辿っていくと、むしろその父親の6代・義教の数々の行動こそが遠因であり、義政はその負の遺産を受け継い…

光厳天皇除外考 ~事実と個人の妄想、何れが重きか~

昨日「南朝正統扱い」についての意見を述べましたが、この件にも関連する大きな不満事項として、特に光厳天皇の扱いについて記してみようと思います。 後醍醐天皇挙兵の後に疑いの余地なく即位し、間違いなく本物の三種の神器も持っていたかの天皇が、何故歴…

今に生きる「南朝正統扱い」への疑義

来年に決まった即位の儀を控え、時折歴代天皇等の事も話題に挙がる昨今。 「上皇后」等の妙な造語も無論気にかかるのですが、私が聞くたびにもやっとした気分になるのは、何といっても「125代」という言葉になります。 そう、一体いつまで「南朝正統扱い」に…