文和春秋

主に歴史や本についての徒然語り

開設の辞

歴史という底なし沼にはまってはや幾年。

様々な事物に対し、色々思ったり考えたりする事はあれど、基本的には自己の中での思考に終始することが多かったのですが、ふと脳内の整理も兼ねてそれらを徒然に記してみようかと思い立ち、今回の開設に至りました。

 

なお、記載に当たっては

〇「現在の視点」「神の視点」での評価に偏ってはいないか 

当時の慣習や状況を考慮せずに事物を見てはいないか。 
また、自分は全体の動きを俯瞰して見ていても、対象は限られた情報で動いていたことを、きちんと考慮して見ているか。 

 

〇安易に史料に踊れされていないか

一次資料であっても、伝聞や勘違い等で誤りが書かれている可能性は常にあるし、自分達に都合の悪いことはえてして筆を曲げるものである。
ましてや、対象に対し悪意や隔意を持っていることが想定される場合は、当然ある程度割り引いて見るべきであるが、それらをちゃんと踏まえて見ているか。

 

等を念頭に置きつつ、時にふと感じる「違和感」を大事にし、「天才」「阿呆」といった「便利な言葉」はなるべく使うのを控える… などの信条を宗としたいとは思っているのですが、言うは易し。さて、どれだけ実行できますやら。

 

また、私は基本自分の興味のままに調べたり読み漁ったりしておりますので、学会やら最新の研究やらにはうとい面が多々あるかとも思います。

もし黴の生えた説でも論じてしまった場合、嗤うなり御指摘なりして頂ければこれ幸いです。

              文和 拝